ナースの米国株式投資

30代の看護師。兼、米国株式投資しています。

労働だけだとこんな感じ。

もう駄目だ。。

 

終電ギリギリまで仕事に明け暮れ、誰も待っていないアパートへと帰宅した。

労働で体には限界まで鞭打たれ、足取りはまるで死体を引きずるように重い。

 

暗い部屋の中、汚れた食器の重なる流しで、飢え乾いた獣のように水道水を貪る。

 

ひとしきり水を飲み、視線を上げると、汚れたステンレスの上から落ちくぼんだ眼窩が、自分を見つめていた。

 

 

 

 

 

『死神か?お前来たのか?』

 

驚くこともなく、一人そう呟いて、ニヤリとした。

 

何のことはない。

街灯に照らされて、自分の顔が反射しただけだ。

 

以前、通りで時折見かけた野良猫のようだと、我ながら思う。

生を楽しむどころではない。

生きるのだけで必死なのだ。

 

もうずっとあの猫を見かけていない。

先に逝ったのだろうか。

 

労働に消耗し、命だか、人生だかを、日々を楽しむ余裕などない。

 

ただ、ただその日食うに困らないように、体を動かすだけだ。

動けなくなったら、そのまま、飢え乾いて終わるのだろう。

 

でも、まあいい。

 

こんな、つまらないことでもこうして笑えているのだから。

辛くとも、笑ってみよう。

唇の端を醜くゆがめて。

 

いつか迎えは来るだろう。
どうせ、いつかは迎えがくるのだ。

 

今夜はゆっくりと眠るだろう。

地底の奥底に眠る泥のように。

 

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