ナースの米国株式投資

30代の看護師。兼、米国株式投資しています。

甘かった。干し柿オーナー制度。

クジラです。

ケフィア事業振興会による干し柿メープルシロップなどの加工品のオーナーを集める制度で多くの高齢者らが老後の生活資金を失っています。

先日配当など340億円以上を滞納している問題で、被害対策弁護団がこの会社の破産申し立てなど、契約者への救済策を説明しました。

消費者庁によるとこういったオーナー制度を利用し、通信販売を利用したのち今回の問題になったオーナー制度の案内が来るようになったとのことです。

契約者は2万人以上になります。

去年8月からの利益の内88%がこのオーナー制度によるものだとのことです。完全な自転車操業です。

 

支払い遅延の原因は正当なものとケフィア会社側は主張しているとのことですが、正当とは判断されず、しかし、支払い、返金能力の不足によって被害金額が返されることは期待できないでしょう。

 

 

そもそも預けたお金が半年後には10%増えて帰ってくるなどちょっと考えれば尋常でない利率です。

 

高齢者は自分の老後資金を少しでも増やせないかと考え、一度利用をして、ここなら問題ないだろうと自己バイアスで判断してしまいます。

初めは少額の資金を入れ、数回甘い蜜を吸ってしまうと、もっと資金を入れればもっと甘い蜜が吸えると思ってしまう。そして、資金の多くをさらに投入してしまう。

 

詐欺のよくあるパターンなのでしょう。

 

詐欺の多くは今回のケースのような被害者側に老後に不安があるからという

不安定なところを狙われます。

 

弱者が狙われるのです。

 

お金持ちで、金銭的に不安が無ければ、気持ち的にも不安定ではないでしょう。

もちろんお金だけがすべてではないですが。

 

つまり、不安で不安定な所に詐欺師の入る余地があるのでしょう。

これまでも。これからなお一層に。

 

これから、超高齢化が進み、独居の世帯が一層増えます。そうなると相談できる身近な家族っていなくなるでしょう。

 

高齢者の虎の子をカモにする、ひどい行為ですが。

この資本主義社会において、金は命も同然です。

無知であること、ただそれだけで生きにくい世界であるのだと、肝に銘じて

生きていかなくてはならないのでしょう。

 

 8月はとにかく全国的に暑くて、連日各地で最高気温更新と、騒がれていました。

気象に伴う災害も多くありました。

そんな中、記憶に新しいのは山林に迷い込んだ男児を探し出した、災害ボランティアのねじり鉢巻きのおじさん。

世の中欲の塊みたいな人間だらけですが、彼は間違いなくヒーローでしょう。