ナースの米国株式投資

30代の看護師。兼、米国株式投資しています。

世界一簡単なうつ病についてのページ

クジラです。

先日病棟会があったのね。

そこで師長さんからの一緒に働く一人のスタッフさんについてのお話があったのね。

 

そのスタッフさんはパート看護師さんでクジラと同じ病棟で働き始めて一年たってないくらい。

看護師経験はもともと1.2年くらい。

ママさんで、お子さんの手が離れて、もう一度働こうっていう感じの人。

真面目な方で、クジラたちをとっても尊敬?すごいって思ってくれていたの。

 

師長さん曰く、うつ病の初期症状ようだ、と。

以前のような元気がない。いつも緊張状態にあり、手が震える。家でも落ち着かない。

食欲はなくて、眠れない。声をかければびくびくして「私が悪いんです、すみません。。」

 

うつ病のメカニズムとして、モノアミン(神経伝達物質)であるセロトニンノルアドレナリンドパミンなどの活性が低下しているモノアミン仮説と

視床下部―下垂体―副腎皮質系の障害とする二つの仮設が主流である。

 

現在承認されている抗うつ薬はモノアミン仮説にならってモノアミンを活性させることで効果を発揮する。

 

うつ病はWHOによると2020年にはすべての疾患中2番目に経済的打撃を与えると予想されている。

早期察知、対応が大切だが、身体症状で発症し、身体疾患と診断され、治療が遅れてしまうことが多い。

また、不十分な治療により寛解に至らず、症状が遷延することで、自殺に至る例も多く、気を付けなければならない。

興味や関心の喪失や、憂鬱さ、意欲低下といった精神面だけでなく、睡眠障害や食思不振、疲れやすさなど身体症状が出現することも多いことに留意する。

うつ病と一口で言ってもストレスの度合いが大きく本人が適応できなくなる適応障害でのうつ病状態やうつが遷延してしまう持続性抑うつ障害、双極性障害の中でのうつ状態の可能性があり、それぞれ対応を変えることが望まれる。

 

           判断のポイント        治療

 

抑うつエピソード  典型的なうつ病状態。      抗うつ薬

          2週間以上持続         休養 環境調整

                          も有効

          日内変動(朝不調で夕方元気)あり。

 

持続性抑うつ障害  うつが長期に持続。       抗うつ薬に加え

                          カウンセリン   

          不満や他罰性がありうる。    グも効果。

 

双極性障害     遺伝負因がより多い。      気分安定剤を主

                          とし抗うつ薬

現在うつ状態    過去の躁的(軽いもの含む)   は控えめにす

                          る。

          エピソードの既往、                   

          何度もうつを繰り返す。

 

適応障害     大きなストレスが原因で一時的に  休養、環境調整

                          が主となり、

         抑うつ的となっている。      それに抗うつ薬

                          や抗不安薬

         症状は遷延しない。        を用いる。                                  

             

 なお、日本うつ病学会では下のように中等症、重症例では薬物療法が推奨された。

しかしながら軽症例ではまずは患者の話をよく聞き、悩みや苦しみに共感的な態度を示す支持的精神療法や、患者に病気や病状改善のためのアドバイスを行う心理教育が必要である。

 

 うつ病治療ガイドライン

1、軽症うつ病

 前例に行うべき基礎的介入

:患者背景、病態の理解に努め、支持的精神療法と、心理教育を行う。

 

基礎的介入に加えて必要に応じて選択される推奨治療

:新規抗うつ薬

認知行動療法

 

2、中等度、重症うつ病(精神病性の特徴をともなわないもの)

推奨される治療

:新規抗うつ薬

:三環系抗うつ薬/非三環系抗うつ薬

:電気痙攣療法

    今日の治療薬より抜粋

 

近く、師長さんと一緒に産業医を受診するとのことです。

彼女はパートさんのため、診断次第だが休業手当をもらいながら少しお休みするか、退職になるかもしれません。

実は看護師で精神を病む確率は結構多い。

他にも前例があり、就業規則にここ最近でクジラの病院には必要があれば上司の判断、病院の指示で受診をさせる旨の規則が追加されています。

さらに、就業規則では解雇の規定に精神または心身の障害、虚弱、老衰などにより業務に耐えられないと認められた時に解雇する旨が記載されています。

 

クジラは就業規則をよくみていたのでこの辺りの一連の流れを察しました。

なんだか、憤りを感じています。

彼女が早く元気になればいいと思います。