先行投資、これも、未来への投資
クジラです。
8月も半ばとなり、そろそろ来月のシフト(看護師はカレンダー通りの業務ではないので。)が、作られ始めています。
作成するのは、神様じゃない、師長様、じゃない、師長さんです。
師長さんの指先ひとつで勤務が決まります。
毎月、各々の勤務希望をかなえつつ、連続勤務なんかに注意を払い、配置に各自の能力を加味するなどして苦労して作って下さっています。
シフトの組み方ひとつで、スタッフからはぶうぶう文句を言われたり、後から『ココの休み希望出すの忘れてました』とで再調整かけたり、ここ、日勤スタッフがこんなに少ない、超やだ~っとかやっぱり文句を言われたり、大変そうです。
私は無関係ですけど。
先日、病棟では師長の次の管理職の主任さんが、『9月の勤務、新人が夜勤トレで、あと、中途と、移動の子たちも夜勤デビューでしょ、スゴイよ。病院の持ち出しもやばいんじゃない?』と話していました。
私の勤める病院は【夜勤手当】が看護師には一律2万円くらい出ます。補助者さんといって、助手さんにも定額で出ます。(8千円くらい)
4月に入職した新人さんたちがそろそろ夜勤トレーニングといって、まずは一回夜勤のお試し体験をします。で、感覚をつかんでもらって、MAX8回までのトレーニングが病院で可能なのです。
後は中途で入職した(よそで経験のある)方と、他病棟からの移動してきた方の夜勤開始。これは各自の能力とでMAXは何回か、せいぜい2回くらいだと思いますが。
通常夜勤は一晩にうちでは看護師3人、補助者1人です。
普通の夜なら一晩看護師2万×3人で6万、プラス補助者8千円で、6万8千円で病棟を乗り越えさせているんですね~。
おぉ、考えたことなかった。
で、新人トレが始まると、看護師2万×4人で8万、プラス補助者8千円で、8万8千円。おぉ、たっかい。。
今年は新人が4人と中途、移動の方が3人くらい?なのでトレを一巡だけで、7晩。
経験者はまあ、一回と見積もっていいとして、数か月かけて、新人は全8回。
一人当たり一晩2万円で全8回で、2万円×8回で16万円。
新人が一人前に働けるようになると期待してのまさに投資ってカンジですね。
病院によって夜勤手当は異なります。うちの病院は基本給がめちゃ低くかつほとんど上がらないという、しょっぱいつくりです。で、その分夜勤手当を高めに設定して、
夜勤ガンガン★、稼いじゃおぅYO★うちの病院いいYO★そこの看護師きちゃいなYO★
とかいって、ウリにしているようです。ww
昨今病院といっても経営不振で潰れることもままあります。
特に、これからは高齢化社会が加速していきますから。
国からの締め付けも厳しいようです。社会の変化も顕著です。
日本医師会 地域医療情報サイト(http://jmap.jp/)を興味がある方は見てみてください、で、自分の住んでいる地域の人口の推移や、年代をちょっと見てくださいませ。
10年、20年と人口の増減や、その年代などをチェックしてみると、多くの地域で2035年をピークに人口が減りはじめます。
あくまで、予想ですが、あくまで、予定ですが、
そこのあたりで特に死人が一杯でるということです。
寿命で団塊の世代の方が亡くなるということです。
国はもちろんそれを踏まえて、病院も対策に追われているのです。
終末期をこれほどいっぺんに抱えた経験はないのですから。
この推移を考えないで超急性期メインの病院をど田舎に。
いや、需要のない地域におっ建てたら。。。
みたいなことが、割ともう直近で迫っているわけです。
自分の病院が潰れることは可能性としてゼロではないこと。
潰れたらアナタの大切なベーシックインカムが失われるわけですから、自分の病院の経営状態にも注意をしつつ、評判を落とさないように良い看護を提供すべく、努力をしなくてはいけないわけです。
後は、アナタが人口増加のピークを終えて、細々していくジャパンに投資をしたいとおもうのか?ということです。