パワハラと人材育成のはざま
クジラです。
病院で働いていると、時に看護師(補助者さんも)が看護部長室へ呼ばれることがある。
社長室みたいな感じでそういう部屋がリアルにある。
こういう呼び出しは滅多にないが、大抵ろくでもないというか、良くないことだ。
ワタクシも何回かそのような経験がある。
その全てが部署移動の命令だった。
部署の移動って、自分の所属するとこが例えば脳外科病棟から整形病棟に移動するとかそういうこと。
普通に関わる看護師らスタッフも変わるし、患者さんメインの病名も全然変わってくる。
新しい仕事、新しい日課と、新しい環境。
なので、結構なストレスになる。
まあ、勤めて2.3年は新しい物をどんどん吸収していけるから、早めにイロイロまわらせて色んな技術を身に着けさせるほうが最終的に病院側にも、看護師側にもいいんだけど。
移動って各個人の都合以上に、病院の現場の都合に振り回されることのほうが多いから。
ほとんどが、個人のためではなくて病院の都合なのよ。
「どこ病棟で、妊婦さんが大量発生して、夜勤が、回らないからほんと急な移動でごめんね。」
「あなたなら、即戦力としてすぐにも動けるから、今までいたところではすごくがんばってくれて他のスタッフさんたちからもスゴクあなたが頑張ってるって聞いてる。」
「ねえ、だから今度はどこ病棟で頑張って欲しい。あなたしかいないのよ」
「あなたも、これで新しい力を絶対身に着けられると思うの」
とか言って、妊婦さん大量発生に伴って、妊娠の恐れの全くない独身ナースとかは結構移動のターゲットになる。
色々と、複雑な心境なのよ。
『うわべを評価しつつ、今までいたところでは、そうですか、私はいなくてもOKというわけですか』
ともちょっと思う。
大量発生って、虫じゃないんだからって、
ちょっとウケる。
話は変わるが、前にね、うちのとこの師長さんと、主任さんがぼそぼそ話をしていたのね。
主任さん
『師長さ~ん、部署の移動とか、仕事内容の変更って、パワハラになったりしないんですかねえ?』
師長さん『パワハラ?』
主任さん『そうそう、○○さんをほら、移動させることについてとか』
主任さん『あと、実際にココでは一人前の仕事が出来てないじゃないですか。だから、移動になるけど』
主任さん『それで、パワハラって訴えられたりしないのかな~と思って』
師長さん『あぁ、そういうこと』
師長さん『大丈夫、急に移動になったり、仕事を与えなくはしてないでしょう、ちゃんと本人と相談しながら、本人に能力を自覚させたうえで、その事実を本人にも納得させているでしょう』
師長さん『本人の能力がこのぐらい、だから今の部署のこの仕事はこの程度の仕上がり、と納得させている』
師長さん『その上で、この部署へ移動をしてもらって、本人のこういう能力や、強みを活かしてねっていう訳』
師長さん『だから、人事考課で、このぐらいの評価で、こういう話し合いをしたっていう記録って実は大切なのよ、裁判でもこういう案件はこういうポイントが争点になるけど、こうして握っているからね』
主任さん『あぁ、なるほど、じゃあ、大丈夫ですね、良かった~☆』
いやいや、よかったーじゃないでしょ。
いやいや、コワイ。
人事考課ってボウナスにプラスマイナスに関わるものだけだったと私は思っていたけど。
そうでもないようなのよ。
このように、ちょっとした師長さんらと面談したり、相談したり、はたまた人事考課の際のお話合いがハラスメントの争点の大事なポイントなんですよ。
下手に、はい、はい言っていたら、やべえよ?
やべえから、気をつけたほうがいいよ。
はいって、承知、了解、承認の意だからな?
上記の会話はうちの某ナースさんが部署移動になる数か月前にナースステーションでしていた会話の一部を盗聴(笑)したものです。
主任は保身を旨としているし、師長は冷静に各個人を完全に駒としてイイ感じに動かしている。
ちょっと、お仕事にやりがい云々てもう、言っていられないんですけど。
都合のいいナースは都合よく使われるし、出来がイマイチであればこのようにトバされる。
あとは、難癖のつけにくい、シフト的な所で辛い仕上がりにさせられる。
仕事はワタクシは生きがいにせず、ビジネスだと冷静に認識せねばと思っていまする。
時にココしばらくの日本株の2万円前後の動きが気持ち悪いんだけど、これってなんかこれから起こる前触れなのかしら。
やだわ。
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