日々を貴重と思召せ。
クジラです。
イマドキは病院やそこで働く看護師、医師なんかでも患者さん、ご家族から訴訟を受けることなんかがあります。
医療ミスはおろか、告知に関することも訴訟の対象になるのです。
体調不良で検査入院したAさん。
検査の結果は悪性腫瘍で予後10か月とのことです。
まあ、ひと昔前はね、がんは絶対死ぬし、痛かったり、辛かったりするものとされてきたからあまり本人には告知ってしなかったの。
このAさんも、告知はされなくて、身内にあたる兄弟にだけ、病気の説明がされていた。
本人には予後の話やなんかはしないで、やり過ごして治療をしていたのね。
でも、予後三か月くらいで、何かの拍子にAさんに病気のこと、予後がその時点で三か月って知れちゃったの。
訴えを起こしたのはAさん。
『残り10か月なら、その時点で告知してほしかった。』
『10か月あれば、やりたいことができた』
『周りの人たちに伝えることもあった』
『こんな準備もできた』
と。
このケースでは病院側が敗訴したんだけど、Aさんは予後三か月で、お金が欲しかったわけではないでしょう。
単純に、当事者である本人を置き去りにして、死ぬとわかっている数か月を失ったと怒っての訴訟だったでしょう。
まあ、実際に予後10か月と告知をされて、完全に死ぬ前にやりたいことをやり切ってかなえられなかったかもしれないけれど。
Aさんは恐怖で眠れない日々があったかもしれないけれど。
逆に言わないで欲しかったって言う人もいるかもしれないけれど。
それでも、周りの人には自分のカウントダウンが分かってて、言ってくれなくて、気が付いたら死ぬまで10か月だったのが3か月になっていたって、そりゃ怒るじゃすまないかもですよね。
自由に体が動くかどうかも分からないですし。
厚生労働省の、年齢別平均余命っていうのがあるのを前にも書いたけど、知りたい人は自分の平均余命が書いてありますよ。
自分以外はもちろん、家族や親や、大切な人も。
クジラは自分の親の余命を見て、思ったよりも一緒にいることが出来る時間が少ないことがとてもショックだった。
誰でも、ヒトはいつか死んじゃう。
生きる意味とか、なんで生きるのかとかってのは難しすぎでしょう。
だから、平均でも、大体このくらいの余命だって知ったら、毎日が大切に出来そうではないですか?
もうすぐの、クリスマスも、年末も、お正月も、春の桜も。
もしかしたら、これっきりかもしれないし。
忙しさに限りあることを忘れそうになるけれど、『今』は、今だけ。
そういえば自分は何がしたかったんだろうと、ふと思い、また、すぐ忘れちゃうけれど。
多分余命10か月とかではないのですから、な~んでもできるはずなんですよねっ★