ナースの米国株式投資

30代の看護師。兼、米国株式投資しています。

インフルエンザ大流行中

クジラです。

日本全国でインフルエンザが超流行っています。

 

施設で集団感染のち、入所者さんが複数亡くなるニュースもありました。

感染流行時に入所者にはインフルエンザ治療薬のタミフルを服用させず、職員だけに服用させたそうです。

入所者と職員74名がインフルエンザに感染。

市役所からは感染予防として、入所者全員にタミフルの予防投与を提案されていました。

結果、入所者71歳から99歳の男女7名が死亡されたとのことです。

 

 

 

うちの病院では世間より一足早く病院にアウトブレイクしたので、わりと今はそれに比べたら落ち着いて世間の動向を眺めています。

 

患者さんへ、ではなくて職員間での集団発生でした。

なので、ニュースになっちゃうそういうのではないけど。

 

 

それでも、ご近所の小中学校では学級閉鎖ならぬ学年閉鎖なんてしたりしているくらいはインフルが流行しています、

 

で、子供がインフルをもらってくると、家族に移ってしまって、主にママナースさんが急遽のお休みをされたり。

託児所に預けているお子さんが発熱して、早退を余儀なくされたりとはしています。

そして、少しずつ職員からも発症が確認されてきています。

 

 

 

病院関係では予防接種を職員はしているんですね。

 

病院に勤務している職員は同等に予防接種をタダでできる、とワタクシ思っていました。

うちの病院では医師、看護師、補助者、リハビリは少なくともタダです。

 

でも、少なくともクラークさんは無料の予防接種の対象じゃないそうです。

 

クラークさんって、医療事務さんです。

 

うちの病院は各病棟に一人ずつクラークさんがいて、カルテやその他書類関係のお世話をしてくれます。

大体の病院がそんなシステムじゃないかな。

 

電子カルテの時代ですけど、それでも出入りする書類関係とかで各患者さんの入院カルテはきちんと今もあるのです。

 

クラークさんは病棟のナースステーションの窓口にいて、面会のヒトなんかともやり取りするし。

 

そうして、患者さんやそのご家族の事務対応とかしているわけだから、等しくインフルにかかる恐れが実際ある。

 

患者さんに直接接触することがナースとかほど多くないから、無料の予防接種はしません!っていうようだけど、これオカシイんですよ。

 

感染症の流行って、伝染して、広まる前に予防するのが原則なんです。

 

昨年とかから言われている風疹とかだってそうです。

アレだって、予防接種が施されなかった一部の男性が媒介になっているのが流行の一因なんです。

 

クラークさんが一人どこかでインフルをうっかりと拾って感染してしまったら。

気付かずに業務を遂行していたら、それはそれで、病院内にインフルエンザをまき散らす結果になるのです。

 

入院患者さんから、希望があれば、入院担当医の許可があるのを前提で、インフルエンザワクチン接種はします。

 

でも、それって入院患者さんの10%にも満たないのです。

 

病院に入院する患者さんは、治療する余地があるわけで、弱った体で、抵抗力が弱いのでインフルエンザはおろかどんな感染症にもかかりやすい。

 

こんな、穴だらけの予防対策をするとは、さては。

 

うちの病院はやっぱりケチなの!

 

しかも、アレです。

 

どこまでをどう判断して、職員に予防接種を打つ、打たないとどう線引きを決めているのかは問題じゃなくて、

 

あくまで、インフルエンザに医師、ナースは少なくとも感染して病院機能が回らなくなるのが困るから!ってとこもチョットあるように見えるのよ。

 

いやいや、リアルにちょっとカンジ悪いですよ。

だって、これでは予防接種に省かれたクラークさんは多少いなくとも病院が回りますよって言ってるのと同じです。

 

でもね、現場ではそれでも必死に感染を広げないように頑張っていますよ。

面会のヒトを見つければソッコーで、マスクを渡して使ってもらい、気付かずにインフル罹患の恐れがある小さなお子さんや、体調不良の面会は避けていただくよう各自に説明と案内をしています。

 

あとは、各スタッフも今はマスク装着指示だし、のどを乾燥させないよう飲水に努めています。

入院患者さんにもマスク、水分摂取を勧めています。

 

超寒いけど定期的に窓を開け、換気も超しています。

 

 

これでも、今も病棟に数人のインフルエンザ感染の方はいます。

同室者からインフルエンザに罹った人が出れば、その部屋の人全員に予防薬を服用させるし、発症から5日以内のヒトがいる部屋からは転室とかしないし、当然新たな入院患者さんはその部屋には入院させない。

 

これって感染対策として、最低限当然のことです。

その分当然病床稼働率は下がるし、結果病院の収入にはマイナスなの。

でも、安全第一でやっているし、この辺りはもう絶対的にごまかしがきかないのよ。

 

「予防として、職員には発症していない人にもタミフルを投与していた。ご利用者にまでインフルエンザを発症していない人にまで、予防としてタミフルを飲ませるという認識が、申し訳ないが私にはなかった」

 

って、ニュースになった施設のヒトは言っているけれど、 申し訳ないがさすがに認識が甘かったんだと思うのですよ。

 

現に、施設としての機能が回っていないではないですか。

 

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