患者様は神様的な概念はいまだかつて成立したことはない。
クジラです。
うちの病院では患者さんのことを患者様と呼びます。
これは、うちの病院が特殊なわけではなくて、イマドキはこういういい方が普通です。
患者さんあっての、病院です!
なので、患者様です!的な。
しかし、多くの場合病院に行ってお医者なり、看護師なりに診てもらうとか、いう場合医療関係者と患者さんはそんな立ち位置でしょうか?
ぜぇんぜぇんそんな感じではないのよね。
それどころか、若いお医者さんに診てもらって、患者さんのほうが思えば普通に敬語で御礼申し上げている。
患者さんのほうが、例えば外来で診療が終わった際に、
『(診ていただいて)どうもありがとうございましたっ』(一礼)
って言う。
これはフツウに、ごく普通の一場面。
病院ってさ、治療とかの対価にお金をもらう訳でしょ?
結局、お金を儲けるために営業している企業でしょ?
ビジネスでしょ。
なんか、してもらったら感謝を述べるっていうのは最低限度の教育の賜物で悪くないし、イケないことでもない。
もちろん一般的な医療関係者が患者さんに対して常にぞんざいで、対応が良くないのかっていうわけでもないのよ。
ただ、どこまでいっても、医療関係者と患者さん(とその家族)の関係性って妙な上下関係があるようなのよ。
ちょっとこれって、どうなのだろう。
病院で患者さんを患者様呼びするように言って回っているのはは主に病院経営トップとか。
看護部とか。
そんな、上層部ではうっすらと患者様呼びをしているだけ。
実際には外来なり、入院した病棟なりでは患者さんはそのまま
『ナントカさん、調子はどうですか?』
って感じ。
放射線技師や薬剤師、お帰りの際のお会計の事務対応も、まあ丁寧だけど、実際患者様呼びはだれもしてない。
イマドキはお医者そのほかにも最低限のマナーとして、患者さんへの対応には注意が払われている。
逆に言ったら今までは病院のヒト、お医者さん、後看護師さんは、まさに患者の首根っこを掴んでいるわけなので。
こう、年配のお頭のお堅いお医者や、歴戦の看護師こそ、弱い立場の患者さん、そのご家族への対応が、上から目線だったり、ぞんざいな対応であることもリアルにあった。
実際ちょっと口が悪かろうが、クレームを入れられるわけもないのよね。
自分のイノチに関する事柄に関わることで、カラダを預けているし、あと言ったら治療に関してだっていくらわかりやすくかみ砕いて素人の患者に説明したって、全てを完璧に理解できるわけではないでしょ。
なので、患者さんとしては実際に医療者に頭を下げてでも、治療などには一任するしかない。
ホントに、よろしくお願いします、とね。
だから、やっぱり医療者に敬語を使い、頭を下げるしかないという、悪循環がある。
お客さんなら、神様的なお客様なら、もっとえばれ!というわけではないけれども、こういう関係性にはどうも腑に落ちないものを強く感じる。
そして、アレです、立場の弱いものほど悲しいけれど扱いはリアルにぞんざいになりがち。
文句を言わない、言えない、みたいな例えば超高齢で、認知症バリバリで、寝たきりみたいな患者さんが入院していたとするじゃない?
これで、☆家族背景がすごいおカネ持ティで、家族が治療他に熱心だった場合と。
(この場合の熱心というのは、医療者の対応に神経質であることを指す。なので、下手と打てばクレーマーになるなとのトラブルの可能性ありということ。そういう情報は特に密に看護師同時で、共有される情報のひとつです。)
☆身寄りが全然ない場合とではやっぱり、対応は変わってくる。
他人事ではないのです。
こういったおかしなことがいずれ改善されれば、ワタクシの老後は今よりも安らかであると割とマジで思っているのですよ。
また、自分の身の回り一般で不満を抱えるヒトはキレたり、クレームが際限なく止まらないモンスターになりやすい。
なので、今後はイマドキなクレーマー的患者様がどんどん増えてくるんだろうとも思われます。
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